こんにちは!
早速ですが、あなたは塩尻市にある指定文化財がいくつあるかご存知でしょうか。
私がはっきり言えるのは宗賀にある平出遺跡くらいなもので・・・
え?もっとあるの?という疑問を噴出させている状態です。
しかし驚くことに、実はたくさんあるのです。
市の文化財は全部で何個?
有形、無形を全て合計してみると、なんと58個もあります!!
は~衝撃の事実を知ってしまったかのような気分ですね!!
特に一番多いのが、市指定史跡と市指定天然記念物のカテゴリーなのです。これに関しては、やはりな、という感想です。
カテゴリーごとに、ひとつづつ見ていこうと思います。
市指定有形文化財 彫刻(1件)
名称 |
指定年 |
員数 |
所有者 |
備考 |
常光寺の木造如意輪観音坐像 |
昭和46年 |
1 |
常光寺 |
寄木造、漆箔の坐像、像高84.5センチメ-トル、鎌倉中期の作 |
市指定有形文化財 古文書(6件)
名称 |
指定年 |
員数 |
所有者 |
備考 |
贄川本陣絵図 |
昭和60年 |
1 |
塩尻市 |
書跡・典籍・古文書。贄川宿本陣の平面図、江戸末 |
常光寺の古写経 |
平成元年 |
45 |
常光寺 |
南北朝時代に書写された経本 |
原家文書 |
平成元年 |
12,980 |
原氏 |
江戸時代中後期から明治、大正時代の文書 |
青木家文書 |
平成7年 |
22,904 |
青木氏 |
江戸時代から明治、大正時代の文書、書状、書簡類 |
川上文書(塩尻宿本陣) |
平成10年 |
2,243 |
塩尻市 |
江戸時代から明治時代初期の文書。塩尻宿関係他 |
紙本著色奈良井村絵図 |
平成16年 |
1 |
塩尻市 |
屋鋪田畑画図面、信州筑摩郡奈良井村検地帳から成る。
享保9年(1724)の検地に基づく文書を天保10年(1839)に書写、現在の地籍調査に匹敵する正確性を備える |
市指定有形文化財 工芸品(7件)
名称 |
指定年 |
員数 |
所有者 |
備考 |
小野神社の鐸鉾 |
昭和49年 |
1 |
小野神社 |
祭儀用の神器 |
小野神社の梵鐘 |
昭和49年 |
1 |
小野神社 |
永禄7年(1564)武田勝頼の寄進 |
東漸寺の奥田信斎作品 |
昭和49年 |
13 |
東漸寺 |
末梢的でなく厚く重い胎土、鈍くだっぷりとした釉が特色 |
無量寺の半鐘 |
昭和49年 |
1 |
無量寺 |
享保8年(1723)松本の鋳物師浜伊右衛門の作 |
入道焼 |
平成元年 |
48 |
塩尻市ほか |
南熊井の田中五左衛門によって創始 |
西福寺開山和尚の袈裟 |
平成元年 |
1 |
西福寺 |
才応総芸和尚より西福寺開山圭嶽珠白和尚に永禄3年(1560)に伝衣された袈裟 |
木曽堆朱塗座卓 |
平成13年 |
1 |
塩尻市 |
昭和6~7年(1931~1932)製作。木曽堆朱座卓第1号 |
市指定有形文化財 考古資料(6件)
名称 |
指定年 |
員数 |
所有者 |
備考 |
中挾遺跡出土の玉類 |
平成元年 |
158 |
小沢氏 |
弥生時代の装身具 |
焼町遺跡出土の焼町土器 |
平成5年 |
1 |
塩尻市 |
昭和44年(1969)発掘。破損のほとんどない縄文中期の土器 |
平出遺跡出土の平出3類A土器 |
平成5年 |
1 |
塩尻市 |
昭和26年(1951)発掘。深鉢形の縄文中期の土器 |
平出遺跡出土の埋甕 |
平成5年 |
1 |
塩尻市 |
昭和25年(1950)発掘。総高68センチメートル、口径35センチメートルの縄文中期の大甕 |
下境沢遺跡出土の黥面付土器 |
平成14年 |
1 |
塩尻市 |
弥生時代初頭の入墨を表現した顔を付けた土器 |
和手遺跡出土の火熨斗 |
平成14年 |
1 |
塩尻市 |
平安時代の火熨斗 |
市指定有形文化財 建造物(9件)
名称 |
指定年 |
員数 |
所有者 |
備考 |
永福寺観音堂 |
昭和45年 |
1 |
永福寺 |
万延元年(1860)立川流の二代目和四郎富昌の作 |
諏訪神社本殿 |
昭和60年 |
1 |
巣山氏 |
神社建築。二間社流造、こけら葺、漆塗、享保17年(1732)築 |
旧中村家住宅 |
昭和60年 |
1 |
塩尻市 |
民家建築。
木造2階建、切妻平入、鉄板葺、天保8~14年(1837~1843)築、奈良井宿の代表的商家建築、出梁造の典型例 |
鎮神社本殿 |
昭和60年 |
1 |
鎮神社 |
神社建築。
一間社流造、こけら葺、漆塗、寛文4年(1664)築 |
麻衣廼神社本殿 |
昭和60年 |
1 |
麻衣廼神社 |
神社建築。三間社流造、こけら葺、漆塗、延享4年(1747)築 |
観音寺山門 |
昭和60年 |
1 |
本多氏 |
楼門。三間一戸、入母屋平入、銅板葺、寛政3年(1791)築、普請帳あり |
旧番所香山家住宅 |
平成9年 |
1 |
塩尻市 |
武家・交通遺構の建造物。木造平屋、切妻平入、鉄板葺、明和3年(1766)築 |
原家住宅 |
平成16年 |
2 |
原氏 |
民家建築。
木造2階建、切妻平入、鉄板葺、天保年間築、奈良井宿の代表的旅籠建築、主屋・土蔵各1棟 |
永福寺仁王門 |
平成20年 |
1 |
永福寺 |
立川(立木)音四郎種清により、明治27年に完成。木鼻の一部に未完成の箇所が残存しているものがあり、彫刻技術上からも貴重 |
伊夜彦社本殿 |
平成28年 |
1 |
伊夜彦社 |
神社建築。一間社流造、銅版葺、文化14年(1817)立川流の二代目和四郎富昌の作 |
市指定無形民俗文化財(6件)
名称 |
指定年 |
員数 |
所有者 |
備考 |
小野神社ねんじり棒祭 |
昭和45年 |
|
小野神社 |
豊作祈念の祭り |
諏訪神社本殿 |
昭和60年 |
1 |
巣山氏 |
神社建築。二間社流造、こけら葺、漆塗、享保17年(1732)築 |
南内田のササラ踊り |
昭和53年 |
|
内田小唄保存会 |
ササラで拍子をとりながら、内田小唄に合わせておどる盆踊りである |
洗馬神明宮大神楽 |
平成7年 |
|
宗賀洗馬大神楽保存会ほか |
神明宮例大祭で行われる獅子神楽 |
床尾神社御神楽 |
平成7年 |
|
床尾祭典執行会 |
床尾神社例大祭で行われる獅子神楽 |
鎮神社祭礼 |
平成13年 |
|
鎮神社 |
鎮神社例祭の神輿渡御を中心とした祭事・芸能 |
小野神社御柱祭り |
平成18年 |
|
小野神社氏子 |
小野神社御柱祭りの祭事・芸能 |
市指定史跡(11件)
名称 |
指定年 |
員数 |
所有者 |
備考 |
平出の泉とその周辺 |
昭和45年 |
|
平出区 |
豊富な湧水と周囲の桜や木々が美しい景観をなしている |
郷原宿の区画割と古井戸 |
昭和45年 |
|
|
慶長19年(1614)小笠原秀政の命により宿場としての機能を整えた |
小丸山遺跡 |
昭和45年 |
|
塩尻市ほか |
縄文中期の大集落址。多量の土器、石器等が出土 |
平出一里塚 |
昭和46年 |
2 |
塩尻市 |
南塚、北塚の2基が現存、頂上には松が植えられている |
高札場 |
昭和55年 |
1 |
岩垂区 |
庶民の間に法令等を徹底させるための施設 |
若神子一里塚 |
昭和60年 |
1 |
塩尻市 |
中山道の一里塚、江戸初期 |
橋戸一里塚 |
昭和60年 |
1 |
橋戸氏 |
中山道の一里塚、江戸初期 |
押込一里塚跡 |
昭和60年 |
1 |
山口氏 |
中山道の一里塚、江戸初期 |
東山一里塚 |
平成元年 |
1 |
吉田氏 |
中山道の一里塚。幅12メートル奥行13メートル高さ4メートルの塚1基 |
中山道石垣 |
平成元年 |
|
巣山氏 |
交通関係史跡、江戸初期 |
洗馬焼和兵衛窯跡 |
平成7年 |
|
塩尻市ほか |
江戸時代から大正時代初期にかけて生産された洗馬焼の窯跡 |
市指定名勝(1件)
名称 |
指定年 |
員数 |
所有者 |
備考 |
長興寺庭園 |
昭和46年 |
|
長興寺 |
江戸中期の池泉様式の庭園 |
市指定天然記念物(11件)
名称 |
指定年 |
員数 |
所有者 |
備考 |
飯綱稲荷神社樹叢 |
昭和46年 |
|
南山氏、大熊氏 |
ヒノキ、イチイとスギからなる樹叢 |
釜の沢マルバノキ自生地 |
昭和46年 |
|
山田氏ほか |
中部地方で最東北限の隔離分布地 |
相吉のシダレグリ自生地 |
昭和46年 |
|
北小野、財産区 |
相吉の溜池に面し、南斜面約100本が自生 |
池生神社社叢 |
昭和46年 |
|
池生神社 |
トチの巨木が多く約180種の広葉樹が自生 |
床尾神社のアサダ大木群 |
昭和46年 |
|
床尾神社 |
幹囲3.24メートルの大木をはじめ多数の大木あり |
東漸寺のシダレザクラ |
昭和46年 |
1 |
東漸寺 |
幹囲4.89メートル、シダレザクラでは市内最大の老木 |
諏訪神社社叢 |
昭和61年 |
|
巣山氏 |
モミ・スギ・アカマツを主に、ヒノキ・イチイ・ウラジロモミ・ツガなどからなる樹叢木 |
鎮神社社叢 |
昭和61年 |
|
鎮神社 |
スギ・ハリモミ・ケヤキの大木のほか、イチイ・ウラジロモミ・ヒノキ・カラマツ・トチなどからなる樹叢 |
麻衣廼神社社叢 |
昭和61年 |
|
麻衣廼神社 |
スギ・ケヤキ・ウラゲエンコウカエデ・クリの大木のほか、イチイ・ヒノキ・スギなどからなる樹叢 |
権兵衛峠のカラマツ |
平成13年 |
1 |
林野庁 |
樹高34.5メートル、幹囲3.9メートルで推定樹齢250年。通称「ジャンボカラマツ」 |
下西条ウラジロモミ大樹群 |
平成20年 |
1 |
塩尻市 |
胸高周囲165センチメートル~453センチメートル、樹高20メートル~39メートルにわたる13本のウラジロモミからなる。わが国の森林でウラジロモミ大樹群の存在は珍しい |
まとめ
いかがだったでしょうか?
あなたはどれだけご存知だったでしょうか。改めて、塩尻のことをよく知らないんだなと痛感しました!