塩尻文化センターを利用される方、あの通りを通る方は、このレリーフに見覚えがあるのではないでしょうか
最近ですと、スマホゲームのポケモンGOを遊んでいる方は、ここがポケストップになっているので記憶に新しいかもしれません。
このレリーフの製作元、名前など、地味に気になっていることを解明していこうと思います。
壁のレリーフの正式名称とは?
色々調べましたが、正式名称と断言している情報は見つけることができませんでした。市役所に聞いたらすぐわかりそうなので、後日確認しておきます。
しかし、壁画から少し離れた場所に、このような物が設置されていました。こちらには、”塩尻市立総合文化センター 壁画製作にあたりて”と書かれています。全文を抜粋していきます。
青年の詩
青春――それは
未来を駆ける夢
若さの情熱と躍動
限りなき未来を包む
人生の華
青年の心を
一生涯燃やし続ける
青年――それは
真実の生命の輝き
大志の大きさえの
純粋な情熱と行動
困難に立ち向かい解決し
決して失敗を怖れない
革命の先駆者
光亡盛哀は
青年の心の行動により
決定される
昭和56年11月
良い詩ですね。これはこのレリーフを作るためのコンセプトなのではないでしょうか。
つまり、このレリーフの正式名称は青年の詩が正しいのかもしれません。
誰が造ったの?
このレリーフを作ったのは、株式会社日本造形という会社。
環境造形作家の高津和夫が昭和45年に日本造形を創業。その後、発泡スチロール凹型を活用したアート・フォーム工法を開発、昭和52年に特許庁長官奨励賞を受賞、レリーフ、モニュメント部門で地位を不動のものにする。
昭和54年4月に株式会社に改組した国内最大のコンクリート造形メーカーで、高津和夫を筆頭にデザイナー、制作スタッフ、施工スタッフ、営業企画スタッフにいたるまで社員全員が絵心溢れる環境芸術家集団です。
公式サイトの方へ行きますと、日本全国にそのモニュメントだけに限らず、北は北海道から遠くは中国まで様々な作品を提供しているようです。
松本市にある宮ノ下トンネルの入口も、こちらの会社が手掛けているようです。
まとめ
設置された昭和56年(1981)から今月で、丁度35年経ちます。長い間、雨風にさらされ続けていますが、今でもこの作品に込められたコンセプトは少しも揺らいではいないことでしょう。
見かけたら、通り過ぎるだけではなく、じっくりと鑑賞し、この作品に込められた想いを少しでも感じてみたいものです。