180年の歴史を刻む建物で、木曽・信州の美酒をすべて取り揃え、信州産、木曽・塩尻産の地物の品も並べ、お店を開いていらっしゃる、笹屋酒店さん。商品へのこだわりと、奈良井宿について、お話を聞かせていただきました。

– 季節感を大切にしたいね

おじいさんの代、昭和にはもうやっていたから、100年くらい前にはなるかなー。酒屋さんの前はね、山で炭焼きをやったり材木を切り出したりの山の仕事をやってて、山に行くための食べ物とか物資をこの店の場所においていたみたい。で、ここに物があるから、近所の人がそれを買いに来て、っていうところから商売をはじめたらしい。
その後は、酒とか塩とか調味料とかが今は中心ですね。お客さんは、地元の方と観光の方と半々くらいで、時期によるね、夏から秋までは観光客のお客さんが多いね。


観光のお客さんは、ここらの地元のお酒をお土産に買ってくからね、だからうちは、なるべくほとんど地元のお酒をおいてある、お酒もワインも。真澄さんや、夜明け前、なかなか手に入らないお酒、良い物を取引させてもらってるね。あと、地産のはちみつや、木曽のこうじ味噌、酒造漬け、地元のウィスキーも。季節のものは、揃えたいから、そこはこだわってるね。例えばー、冬になったら、濁り酒だったり、新酒だったり。


ここ奈良井も、どんどん人口が減ってきちゃっててね、空き家も多くなってきちゃってるし、こういう古い建物は、特に人が住んでいないとダメになっちゃうね。地域の活力ってのは、地域に住んでるひとがどれだけいて、どれだけ元気かっていうのが先ずは基本だと思う、観光で来る方は昼間いても夜はここにはいないんだから。


ワイン、地ビール、日本酒、焼酎、ウィスキー、幅広く取り揃え、ワインは地元桔梗ヶ原のワイナリーさんのワインを120種類程取り揃えるなど地元のお酒は特に品揃えが豊富な、笹屋酒店さんです。

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