こんにちは、OKDです。
5月もいよいよ終わりに近づいてきており、夏本番に向けてわくわくと胸を期待に踊らせていらっしゃるのではないでしょうか?
さて、5月27日(土)に、塩尻市にある【塩尻林業センター】にてとあるイベントが開催されました。
今回はそのイベントの内容をご紹介いたします!

火起こし体験と言ったらああいうのでしょう?

私は事前に「火起こし体験があるから取材に来ないか」と誘われていました。
火起こしと聞くと連想されがちなのが、木の棒をこすって火を起こす原始的体験や、石と石をカチカチして火花を散らす、そんなものをイメージしていました。

火起こしなんていうイベント自体、小学生の頃にやったかどうかという微妙な知識しかありません。
そんな完全初心者が行っても大丈夫かなあと不安になります。

イベントが開催された場所は塩尻林業センター。
街からは離れた場所に位置しており、いくならば車で行くのがベスト。
塩尻市内の小中学生だと、もしかしたらここで林間学習を行っているかもしれませんね。
宿泊体験できるコテージのような場所がいくつかありますが、今回は建物は使用せず(もちろん火を扱うからですね)雨が降ると溜め池として機能する場所を体験場として使用しました。
私が到着する頃にはすでに様々な準備か完了していました。


私はまだ気をこすって火を起こしたり、石をぶつけて火花を散らす様子を想像していたので、道具を探してうろうろします。

しかしここに置いてあるのは、木の棒で作られた謎の装置と楽しそうにバーベキューをするアンさんの姿、そして物販のようなものだけ・・・

はて??

しばらくすると参加者の方々が集合してきました。

蝉も鳴く、大変暑い日差しの中、ここにはスタッフを含め10名以上の人々が火を起こすために終結したのです。

早速参加者にナイフが配られます。
え!ナイフ??

ここでようやく理解します。
これは、木をこすって火をつけるような原始的な内容ではなく、アウトドア・野外活動においていかに道具を少なく火をつけられるか・・・
もし山に行っても、サバイバルが出来るようになるかもしれない、それを叩き込むための講座だったのです。
叩き込むための講座と書きましたが、全く怖くなく楽しく最後まで楽しむことができました。どんな内容を体験したのか、続けて書いていきます。

ナイフ一つでどこまでも!木を切って火口(ほくち)を作る

参加者に配られたのは丁度手首から指先までを伸ばしたくらいの長さのナイフ
このナイフ一本で、火をつけるための火口(ほくち)を作るところから講座は始まります。
様々な知識を口頭で説明しながら、華麗な手さばきで木を割り、火口となるフェザーウッドを作っていきます。

フェザーウッドとは、ナイフで細く切り出した木を、先に向けて削っていき、先で削った薄く丸まった木を切り落とさずためて作られた火口のことを言います。

まずはナイフに慣れていく工程。
上の図にも書いてありますが、見た目は何でも大丈夫!火がつけばフェザーウッドの役割は終わります。
たまにあまりにも美しいフェザーウッドが完成すると、火をつけずに花瓶などに入れて飾る人もいるのだとか。
参加者の男の子は一本家に持ち帰っていきました。

フェザーウッドが完成したら、着火に移ります。

講師が用意した麻をふわふわにしたものに、メタルマッチを使用して着火します。



私はメタルマッチを知らなかったのですが、何度でも使える鉄のマッチ(字のままですが)だと思ってください。鍵のような持ち手を勢いよくこすると、3000℃の高熱火花が飛び散ります!
ふわふわの麻に火花がつくと一瞬で火が燃え広がります。
急いで用意したフェザーウッドに火を移し、薪に火を・・・とどんどん安定したものに火を移していきます。

メタルマッチは初心者にはなかなか難しいらしく、大人でも着火に苦戦。しばらく鉄をこすり合わせる音が響き渡ります。

火が付いた!火の消えた薪から火を起こす方法や、見たことのない炭の布・・・!?

一度火が付いた後は、一度火が消えた薪から再び火を起こす方法や、短時間で火を燃え上がらせることができる炭でできた魔法のような布を紹介。
さまざまなキャンプにおけるたき火の起こし方を学びます。

更に、木の枝3本で簡易的な囲炉裏の上にある、自在鉤(じざいかぎ)のような物を作って飯ごうを吊るしたり、既存の道具が無くてもキャンプが出来るような知識も知りました。

バランスの良い枝を3本見つけるのが中々大変だったり、ひっかける用の枝を作るのが細かくて大変だったり・・・

ちなみに、そこそこアウトドア経験がある人にはもはや常識として備え付けられているのが今までの内容です。
私のような完全インドア人間や、経験の浅い小さな子ども、アウトドア初心者には何もかもが斬新で新鮮な内容でした。

最後はマイ箸を作ってキャンプ飯を食べる!無いものは作る、すごい

講座内容が終盤になってくると、講師の先生がキャンプ飯を披露してくれました。
豪華にパスタ、スープとサンドウィッチ。

炭で焼いたお肉なんかは煙が出るので、適度にスモークされておいしくなるのだそうです。
隅っこでスタッフ用にバーベキューをしていたのですが、そこで焼かれたハムは見事にカラカラのスモークハム?になっていました。

しかしそんなおいしそうなご飯も、食べるための道具がない!
ということで、みなさん各自でマイ箸を作ることに。
乾いた木をナイフで削り・・・私もご飯を頂けることになったのでいそいそとマイ箸を作ります。
かなり不格好になってしまいましたが、なんとか物をつかめる程度には細く仕上げることができました!

他の方々も、思い思いの箸を作ります。

そして美味しいキャンプ飯を頂きます!!たった3時間ですが、細かい作業を集中して行っていたためお腹が減っていて、更においしく食べることができました。
お外で食べるご飯も、良いものですね。

それが終わるとお片付けです。(火の処理はしっかり行いました)

今回の企画に参加してみて


まずは火って怖い!
麻に火を近づけたらほんのコンマ秒で火がついて、瞬く間に消え落ちました。
これがもし民家や冬の山場だったとしたら・・・一瞬で火は燃え広がり、とんでもないことになるなと思いました。
着火について様々な方法があることを知りましたが、安易に着火してはいけないことを再び強く感じました。
熱いし。

今回誘われて参加してみましたが、知らないことばかりでとても勉強になりました。
これでもうキャンプに誘われてもいつでも火付け大臣ができます。
え?誰も誘ってくれないの・・・?
一人で行くかー!!

おまけ。親子講座はまだまだ開催予定。ラインナップが面白いぞ!

実は今回の火起こし体験は、アンさんこと安藤誠起さん(Facebookページ→https://www.facebook.com/andoanmasaki?fref=ts)が動かしているのですが、今回はなんと親子講座シリーズボリューム2(だったかしら)。
開催月に合わせた親子講座シリーズを企画しております!

7月にはカブトムシ&クワガタ講座、8月~9月上旬にはキャンピングカーを使ったアウトドア講座、9月にはブドウを使った野菜じっけんばこなどなど!
詳細など、分かり次第このナナブンノでもお知らせしていこうと思います!
お問い合わせ・詳しくは、塩尻のホームページで確認をすることが出来ます。

それでは!